nanasumire1958のブログ

60代主婦の日常

ブラボー♡フジコ・ヘミング&吉田麻也

先週の日曜日、魂のピアニストフジコヘミングのリサイタルに行って来ました。


しかしそのことを書く前に、魂つながりで(勝手に私がつなげたのですが)、
サッカー吉田麻也選手の「魂の叫び」にちょっと触れたいと思います。


先日のスペイン戦の後、インタビューを受けた吉田選手が「有観客でオリンピックを」と
日本だけではない世界中のオリンピック出場選手の代弁者ような発言をされました。
このリスク覚悟の「魂の叫び」ともいうべき発言が私の胸に強く響き、
インタビュー記事全文を読んで涙が出てきました。
できればその思いをかなえてあげたい。でも、もう無理ですね(´;ω;`)ウゥゥ


東京オリンピック、国民みんなが1年間耐えて…待って…これかよ~
アスリートだけでなく、多くの国民が失望感に見舞われていると思います。


1964年の東京オリンピック、私はその記憶がかすかに残っている世代。
あの時のオリンピックがどれほど日本人の心を明るくし
かけがえのない思い出を残してくれたか…そしてその後日本発展のアクセルになったか
実感として心に刻まれています。
あーあの時の日本人の心は1つだったな~。良い時に子供時代を過ごせたんだな~。


戦後然り、東日本大震災の時然り…危機的なときこそ
絆が強くなるのが日本という国だったのに。
この度のコロナ危機は全く様相が違ってました。


口喧嘩ばかりしている日本(と私には感じられる)の子供たちが不憫でならない。
そんな家庭(国)でいい子が育つはずがない。
今の社会に生きている子供たちに申し訳なさすら感じます。


国民の多くは純粋にスポーツをオリンピックを楽しみたいだけなのに
オリンピック失敗を、政治的に利用しようとする空気が蔓延しすぎ。
その汚い空気で私は窒息しそうです。


さて、本題はフジコヘミングリサイタルでした。


ピアノを聞くというより、演奏から醸し出されるフジコさんの人生に触れたい…
そんな思いでチケットを取りました。
4月に行われるはずだったものの振り替え公演です。


なんという美しいピアノの音色~♡まずそれにビックリ。
コクがあってまろやか、人生の年輪が生み出す深みがあって…
しかも、鈴を鳴らすような軽やかさもある…
これまでに聞いたことの無いような素晴らしい音色でした。


そしてピアノを弾くその姿はとても力強い。
様々な苦難に合いながら、一つ一つねじ伏せてきた…
そんな生きざまが感じられました。
髪型やファッションも独特で( ´艸`)フジコさんの雰囲気にマッチしてます。


フジコさん、なんと今年89歳なのですね。
全曲暗譜は驚き、休憩20分を挟んでシューベルト~リストまで、
アンコール2曲を含めて全身全霊で演奏されました。


「私押し車がないと歩けないの。みっともないからカーテンを上げ下ろししてもらってます。歩きません。ごめんなさいね。」(ニュアンス)というマイクを通しての言葉に拍手喝采でした。


持てる才能を開花させ、とことんまで使い尽くして聴衆に喜びを与え続けるフジコさん。
まだまだコンサートツアーは続く…。凄いです。
何かと後ろ向きになりがちな今日この頃、人生の大先輩から厳しいご教示をいただいた気分です。


才能はないけど元気はあるから、それを使って
自分が楽しくそして人を笑顔にできることを見つけて実践しようと思います。
言ってもしょうがない繰り言は言わないようにして( ´艸`)



フジコさんありがとうございました。