nanasumire1958のブログ

60代主婦の日常

宝塚宙組千秋楽ライブ配信視聴!

宝塚宙組「FLYING  SAPA」千秋楽のライブ配信を見ました!
他の組が次々に公演中止になる中、千秋楽が迎えられて本当に良かった。
奇跡ともいえる貴重な公演です。


前回の配信と同じく、リビングでアイスコーヒーをお供に一人観劇。
最初から最後までぐっと集中して観ました。
その結果・・・・とにかく「疲れた~」(SF苦手だし( ´艸`))
へとへとです。夕食を作るのもしんどかった。
ここまで人の心を撹乱する上田久美子先生。あなたは凄い!


これまで作・演出作品が10割の成功率を誇る上田先生。
先生の宙組「神々の土地」は3度も大劇場に足を運びました。(ファンです)


「SAPA」は、先生がこれまでの成功で築いた信頼と実績のもと
自分がやりたいことを全て盛り込んだ作品ではないか…と思われます。


が、この「SAPA」…1幕は、舞台が暗い、歌がない、トップスター真風さまがぐじっとしてる(でもカッコイー( ´艸`))、こんなシチュエーション何の必要があるん?
と全く心に響いて来ず…「ついに上田先生も外したな…」と思っていとところ、
第2幕、クールだった真風さまが、感情爆発させ始めた辺りからは
上田久美子ワールドにぐんぐん引き込まれていきました。


生きる上で争いを避けられない人間、そのためには大量殺りくも犯してしまう
そんな人間の業が今の世界情勢にも重なり、「SAPA」の世界は人類の未来かも…
とまで思えてきました。


過去と現在が重層的に描かれ様々な謎が解けていく…。
そして辛い悲しい事実が浮かび上がってくるのです。
でも最後は「希望」が感じられるラストに救われました。
さすが座付きの作家さんだけあって、宝塚の常道は(辛うじて)
押さえていらっしゃる。


配信後も「神々の土地」を見た時と同じく、重いけどじんわり暖かい感動が
胸を占めて、しばらくその世界から抜け出せないという状態でした。
真風さんのご挨拶に、もらい泣きもしましたし。


この上田作品も絶賛の嵐が吹き荒れ、一級品として宝塚史にも残ることでしょう。
「こんな話が考えられるなんて上田先生天才!」「storyだけでなく演出も斬新…」
「上田先生の脳内に侵入したい」と興奮して、帰宅した夫にストーリーを話したところ、「よくある設定やね」とSF大好きの夫に軽くかわされました。
よし、今度は一緒に見て素晴らしさを実感してくれ(来年、スカイステージで( ´艸`))


さて一方、なぜ私は宝塚を見るのか…と考えた時
「それは夢の時間を過ごすため」「ハッピーになるため」なのです。
どんなに日々が辛くても、次に大劇場に行く日は…と考えたら仕事も頑張れた…。
高校時代「ベルばら」に連れて行って宝塚と出会わせてくれた父には
感謝の言葉しかない(人''▽`)ありがとう☆


爾来40数年…。余り面白くないお芝居でもそのあとのショーを見たら心が浄化されて
鼻歌交じりに花の道を歩き、明日へのエネルギーを蓄えていました…。
感動はしたい。でも疲れるよりは笑いたいな…。


今回「SAPA」は、お決まりの最後に付くダンスタイムがない( ノД`)シクシク…
(昔梅芸でやった宙組「翼ある人々」でもショーはあったはずなのに)
確かにこの話のあとにタキシード姿の真風様が出てきたら変ですけどね。
でもその「変」をやってきたのが宝塚です。


新しい試み?として、小劇団にお任せせず( ´艸`)、今回のやり方でこの作品を上演する意味は大いにあったと思います(殺人のやり過ぎはNGだが)。若者や男性をもターゲットに、常に進化していくことが宝塚の使命ですから。
でも、これをスタンダードにしてほしくないというのが、いちオールドファンの切なる願いです。


コロナで世の中が暗い今、宝塚にできることはお客さんの心に明かりを灯すこと。
元気にエネルギッシュに、または名作で感動を与えて…。


私は、わくわくドキドキ、ハッピーエンドが好きな単純なヅカファン。
「はいからさんが通る」がお似合いかな?


9/5のライブ配信が観られるのを心から楽しみにしています。


夜はろうそくの明かりを灯して「ヒュゲ」しました。


北海道富良野で買ったラベンダーセット。


ラベンダーのほのかな香りが
疲れを癒してくれました。