宝塚大劇場で宝塚月組公演「I Am From Austria ~故郷は甘き調べ」を観て来ました。オーストリアで人気を博し、ロングラン上演されていたミュージカルの日本版というので期待大で行きました。

生まれ育ったオーストリアを離れ、アメリカでハリウッド女優として成功したエマ（娘役トップスター  美園さくら）が、久しぶりに帰ってきた故郷で四つ星ホテルの御曹司ジョージ（男役トップスター  珠城りょう）と出会い、思いを寄せ合う中で故郷の美しさを再認識し、母親とのわだかまりもほぐれていく…という「故郷」や「家族」がテーマの物語です。

さすがオーストリアで大旋風を巻き起こしたミュージカル、というだけあって心に響く楽曲の数々、ストーリーもユーモアとペーソスにあふれたハートウォーミングな胸キュンものでした。

月組の皆さんの熱演も素晴らしかったです。月組は歌が上手な人が多いのでラインハルト・フェンドリッヒ作の名曲がとっても引き立ってました。

欲を言えば主役のジョージ、もう少しやんちゃな感じの方が良かったかなと思います。母親とホテル経営をめぐって対立しているのだから、我の強さやとんがり感がもっと出ていたら心にぐいぐい来たのではないか。でも珠城りょうさんの人柄の良さ、御曹司感はよく出ていて素敵でした。

四つ星ホテル、オペラ座での舞踏会などゴージャスな雰囲気に加え、主人公2人のデートにはヘリコプターまで登場します。

また、映像を駆使してウィーンの美しい風景が大スクリーン一杯に写し出されるなど、宝塚歌劇の豪華さと迫力が存分に味わえる３時間でした。

宝塚初観劇の人なら「ドはまりするな!」という夢の空間には、修学旅行の高校生がたくさん。宝塚沼にはまった女生徒がいたこと間違いなし！４0数年前の私のように。

さて、次回宙組公演に宝塚初観劇の友人を連れて行くのですが、こちらの方が良かったかも…とちょっと後悔。

次の観劇は私のご贔屓  宙組。
友人が感激してくれるような素敵な作品でありますように。